夏になると、ひんやりとした和菓子が恋しくなりますよね。
私がまず食べたくなるのは、「葛まんじゅう」です。
和菓子屋さんやスーパーでは、夏本番より少し早い時期から並び始め、その透明感のある見た目に、季節の訪れを感じます。
つるんとした生地の中に餡が包まれた姿は、見た目にも涼やかで、
「あぁ、もう夏だなぁ…」と感じさせてくれます。
中国ではその見た目から「水晶団子」とも呼ばれているそうです。
また岐阜県の一部地域では、水に浮かべて「水まんじゅう」として親しまれています。
実はこの葛まんじゅう、子どもの頃に初めて作った和菓子でもあります。
形はあまり上手くできなかったのですが、家族が「美味しいね」と笑顔で食べてくれたことが、今でも心に残っています。
手作りの和菓子は、形以上に、作る楽しさや食べてもらう喜びがあるものだと感じています。
水羊羹
そして夏の和菓子といえば、「水羊羹」も外せません。
冷たく冷やした水羊羹を口に入れると、ひんやりとした口当たりとともに、やさしい甘さが広がります。
冷茶と一緒に、ゆっくり味わう時間は、何ともいえない癒しのひとときです。
汗をかいたあとや、少し疲れたときにも、こし餡のやわらかな甘みが心をほっとさせてくれます。
意外なことに、水羊羹はもともと夏ではなく、冬に食べられていた和菓子だったそうです。
寒い時期に外気で冷やして固めていたことから、現在でも福井県や栃木県ではお正月の定番として親しまれています。
水羊羹はご家庭でも比較的簡単に作ることができ、甘さを調整できるのも嬉しいところですね。
▶ 水羊羹の作り方はこちら
若あゆ
そしてもう一つ、初夏を感じる和菓子として「若あゆ」もあります。
薄く焼いたカステラ生地に求肥や餡を挟み、焼き印で鮎の姿を表した、見た目にも可愛らしい和菓子です。
地域によって中身が異なり、京都では求肥、名古屋や岐阜では味噌餡、関東では餡子など、それぞれの特色があるのも面白いところです。
春に孵化し成長する鮎は、初夏の風物詩として古くから親しまれ、和菓子にもその季節感が表れています。
こちらの記事でも書いていますので、ご覧になってみて下さい。
夏越の祓と水無月
さて、夏の暑さを元気に乗り越えるための行事として、6月30日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」があります。
この日に食べられる和菓子が「水無月」です。
外郎生地に小豆をのせた三角形の和菓子で、京都が発祥とされ、夏には欠かせない存在となっています。
当時の暦では、現在の6月は7月頃にあたっていたといわれています。
室町時代、京都の公家たちが暑気払いとして氷を口にしていたことが始まりとされていますが、庶民には氷はとても貴重なものでした。
そこで、氷に見立てた三角形の外郎菓子に、邪気払いの意味を持つ小豆をのせて食べるようになったといわれています。
白い外郎は氷を、小豆は邪気払いを表し、見た目にも意味にも涼を感じる和菓子ですね。
京都では6月になると、和菓子屋さんに並ぶ定番の一品です。
水無月の由来については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
また、保存方法については、こちらの記事もぜひご覧になってみてください。
おうちで楽しむ夏の和菓子
夏の和菓子は、お店で楽しむのはもちろんですが、ご家庭でも気軽に楽しむことができます。
例えば、水羊羹や白玉団子などは、材料も少なく、比較的簡単に作ることができます。
自分で作ると甘さを調整できたり、好みのアレンジができるのも嬉しいところですね。
私もこれまでにいくつか作ってみましたが、形が少し不揃いでも、手作りならではの美味しさがあり、家族にもとても喜ばれました。
また、白玉団子にアイスクリームや小豆を添えたり、かき氷に練乳やシロップをかけたりと、ちょっとした工夫で楽しみ方も広がります。
水ようかんの作り方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
和菓子には、季節を感じる楽しさや、昔から受け継がれてきた意味や想いが込められています。
暑い夏も、そんな和菓子のやさしい甘さや涼やかな見た目に、少しほっとする時間をもらいながら、無理せず過ごしていきたいものですね。
これからも季節ごとの和菓子を楽しみながら、その魅力を少しずつご紹介していきたいと思います😊
それぞれの和菓子については、詳しい記事でもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
和菓子6月は「水無月」と夏の和菓子|由来・作り方・保存方法も紹介
夏の和菓子一覧|水饅頭・葛饅頭・水羊羹・あんみつ・かき氷まで紹介
季節の和菓子「水無月」|6月30日 夏越の祓に食べる意味と由来





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