今日は用途によって用いられる和菓子を分類してみました。
●並生菓子
日常のお茶うけ・おやつとしてよく出され、
四季をとわずに手に入る和菓子です。
<大福・草餅・蒸し饅頭・蒸し羊羹・どら焼き・あんドーナツなど>
季節的なものでは、
<桜餅・道明寺・おはぎ・柏餅など>
おはぎなどは、大福や草餅と同じように季節問わずに手に入りますよね( ´艸`)
●上生菓子
一番上等なお菓子のことを指します。
京都では京菓子、関西では上菓子とも言われています。
<練りきり・きんとんなど>
日本の四季や風物詩を表現し、見た目の美しさが上生菓子の魅力です。
よく「綺麗!可愛い!と食べるのが勿体ないわぁ・・」などと言われますね(●’◡’●)
これは江戸時代に京都で作られて全国各地に広まったそうです。
●茶席菓子
茶道に於いてお茶の味を引き立たせる役目があるのが、茶席菓子です。
濃茶には主菓子として、練りきりや饅頭、餅菓子、羊羹などが用いられ、
薄茶には添え菓子として、落雁や煎餅、金平糖や有平糖で作られた、
干菓子が用いられます。
季節を感じたり、目で楽しんだりと、
主人がお客様をもてなす心使いが感じられますね*^-^*
●式菓子・引菓子
しきたりにのっとったお菓子です。
様々な慶弔の引き出物に用いられるお菓子です。
餅や饅頭以外にも、
また、地域によっても色んなお菓子が用いられ、
日本の歴史と文化、風習に深く結びついているようです。
●まき(蒔)菓子
日本舞踊・長唄・清元・小唄・琴などの会で土産品として配られる
小さなお菓子で、
「まきもの」と言われるそうです。
演目にちなんだお菓子や掛け紙が選ばれるそうです。
●工芸菓子
食用可能な製菓材料を使って、山水花鳥風月を表現する工芸菓子です。
高い技術と豊かな感性が必要とされ活かされる芸術的なお菓子です。
江戸時代には「飾り菓子」とも言われ、京都で始まり、
殿様に献上する献上菓子といわれたそうです。
砂糖が輸入されてからは、砂糖を使った雲平生地といわれるものが生まれ、
雲平細工とも言われたそうです。
明治時代にパリでの「第2回万国博覧会」で、この日本の高い技術は世界中に
広く知られるようになったそうです。
日本ならではの繊細かつ高度な技術と感性は世界中に誇れる素晴らしいものですね!
こうして和菓子を通して、和菓子の世界だけでも、
日本の歴史・文化・風習、などなど、
いろんなことが学べて、楽しくなってきますね( ´艸`)
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