今年も残すところ、あと5日、今年の夏の猛暑にはまいりました(・・;)が、
そうこう言いながらも、秋も短くあっと言う間に過ぎて、もうすぐお正月です。
今年も、ここ数年毎年お正月の和菓子として作っている「花びら餅」を作る予定です。
花びら餅は1年に1回、お正月に食べられている和菓子です。
全体に和菓子は賞味期限が短いので、今年もなるべく31日に作る予定でいます。
今回は「花びら餅」の簡単な作り方と由来について書いていきます。
更に、和菓子練り切りとして、冬に咲く花として「寒椿」などを作ってみました。
「花びら餅」簡単な作り方
今年のお正月にも、やっぱり「花びら餅」でしたが、この花びら餅は人によってはあまり好きではない、という方もいらっしゃるようですが、
というのも、求肥に包まれた中の牛蒡と白味噌餡が口に合わないらしく好き嫌いがありますが・・
ただ、我が家ではとても人気があります😋
私が初めて作った時の作り方は「はじめての手づくり和菓子」の本を見ながらでしたが、何度か繰り返して自分なりのやり方や量の調整をしながら創っています。
① 牛蒡は10㎝程の長さに切って、柔らかくなるまで茹でたあと、砂糖で煮て一晩漬けておきます。
② 鍋に、白餡(110㌘)と白みそ(30㌘)を水(30㌘)でとろみがつくまで炊きます。
③ 次に白玉粉(白玉粉100㌘・水200㌘・砂糖120㌘)を電子レンジで求肥をつくります。
この時の砂糖の量は好みで入れて下さい。
ご家庭で食べる手作りの良さはこの甘みを調整できることかと思っています。
④ 求肥を片栗粉を敷いたパットに取り出して、直径約10㎝ほどのセルクル型で8枚くりぬきます。
この時に私は、セルクル型が無かったので直径8㌢~10㎝ほどのグラスや湯呑茶碗でくりぬいていました。
⑤ くりぬいた後に残った求肥を片栗粉を洗い流してボウルに入れレンジで1~2分かけ、濃いめのピンク色に着色します。
⑥ 白く丸い求肥に、ピンク色で四角く切った求肥を乗せ、
そこに牛蒡を乗せて、更に牛蒡の上に白味噌餡を乗せて求肥を被せます。
本来は牛蒡1本ですが私は牛蒡が好きなので2本入れました( ´艸`)
こちらの本は、初めて和菓子づくりをやってみたいと思われる方には、とても分かりやすい本です。特に1年を通して、季節ごと、行事ごとに食べられる古来からある和菓子の作り方が丁寧に書かれています。 |
私が初めて和菓子づくりに挑戦した時に買った本です。
和菓子「花びら餅」の由来
この花びら餅は、平安時代の宮中の人達が、お正月に健康長寿を願って、特に歯を丈夫にすることが健康に繋がると考えられていたことから「歯固めの儀式」として、お菓子としてではなく、白いお餅で大根やいのしし・鮎の塩漬けを巻いて「宮中雑煮」、料理として食べられていたそうです。
明治時代に入ってからお茶道の世界で和菓子として広がり、現代ではお正月の和菓子として食べられています。
ということは、元々がお菓子ではなく料理からきているので、
やはり牛蒡や白味噌餡が入っているのも不思議ではないですね^_^
牛蒡は煮詰めるだけ、白味噌餡は白味噌と白餡を混ぜて煮るだけ、あとは電子レンジを使って白玉粉を花びら餅にするだけなので、とても簡単ですからお勧めです。
私は見かけも大事ですが、やはり好みの味にしたいので花びら餅はちょっと肉厚にしています。その方が食べ応えがあって、とても美味しいです( ´艸`)
作り方は簡単なので、ぜひ作ってみて下さい。
ちなみに白味噌餡は柏餅にも使われることがあります。柏の葉と白味噌餡の塩味が合わさって美味しいです。
日本で初めての餅菓子、椿餅~道明寺粉
平安時代に食べられていた「椿餅」を作ってみました。
これは日本初の餅菓子だそうです。
当時はまだ砂糖という甘み成分が無い為、つたの汁を煮詰めた甘味料を入れた道明寺製の餅が椿の葉で挟んであるだけの物だったようです。
「砂糖」は750年頃に初めて伝わってはいますが、広く使われるようになるのは江戸時代以降になります。
道明寺粉の種類
今回、椿餅は道明寺粉でつくりましたが、道明寺粉は水に浸したもち米をふるいにかけて5種類の粗さに分別して用途に合わせて使い分けられています。
粗い順に、「全粉」「2ツ割れ」「3ツ割れ」「4ツ割れ」「5ツ割れ」となるそうで、今回は5ツ割れを使い、桜餅は3ツ割れを使ったのですが、一見、固い?と思いましたが、少し時間をおくと全く固さを感じずに、1粒づつの柔らかい食感でした。
全体の滑らかさを感じるのは、やはり5ツ割れの方です。
どちらも味しい道明寺粉ですから、好みに合わせて食べて比べてみるのもいいですね^_^
和菓子練り切り「寒椿」種類
和菓子練り切りのデザインの1つによく作られる代表的な椿の花ですが、椿の花は冬から春(2月から4月頃)にかけて咲き、早い時はまだ冬の最中からでも咲く、とても綺麗な花です。
昔から春を待ちわびる人が、春の季節をイメージした花や鳥、風景のデザインの和菓子を沢山作られてきていますね。
椿の花にも色んな種類がありますね、下の写真は代表的な練り切りデザインですが、この他にも多くの和菓子職人さん達や先生たちが、色んな素敵な椿のデザインを作っていらっしゃいます。
「福梅」石川県金沢に伝わるお正月の和菓子
最後に、金沢のお正月の和菓子「福梅」をご紹介します。
こちらは最中ですが、中に水飴を練りこんだつぶあんが入っており、このつぶあんがモッチリとした噛み応えで、これがとても美味しいのです( ´艸`)
私は石川県の隣の富山県出身ですが、富山県でもお正月には欠かせないお目出たい和菓子としてよく食べられています。
👆の写真は、金沢の銘菓「森八」の最中「福梅」と羊羹、落雁の「長生殿」です。
石川県のお正月の縁起菓子として、可愛い「辻占」というお菓子もあります。
餅粉と砂糖を合わせて、つまむように巾着包みに成形してあり、中にはおみくじも入っています。色とりどりでとても可愛いです。
私は年末に久しぶりに横浜へ出かけた際にデパートで見つけてお正月用に購入しましたが、ネットでも購入できます。⇩
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👆は最中福梅ではありませんが、「千歳」という紅白の餅菓子がセットになっています。
この「千歳」もとっても美味しく、子供の頃から大好きな和菓子の1つで、お目出たい席にはいつも用いられていました。
お勧めの和菓子です♪(^∇^*)
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